読書はしご

読書雑多文。

「全国ステキな古都さんぽ 郷土ごはん&ご当地みやげ」

 騒がしい旅行本と一線を画す旅行案内本。

素敵なイラストと内容で旅をしたくなりました。

全国ステキな古都さんぽ 郷土ごはん&ご当地みやげ
 

 

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「万能鑑定士Qの事件簿VIII」

 

万能鑑定士Qの事件簿VIII (角川文庫)

万能鑑定士Qの事件簿VIII (角川文庫)

 

第一巻から触れられていた波照間島渇水問題、莉子はたびたび売り上げの一部を寄付に回していることが触れられていました。

この度、なんとこの問題が解決するという事態に。

どうやら莉子の女友達・葵の父であり波照間島の議員さんでもある嘉陽果氏が、台湾で出会った研究者から漏斗用いた新技術の特許の買取を持ち掛けられたのこと。

町の予算12億円が注ぎ込まれると聞き、あまりにも怪しい新技術に詐欺ではないと疑う莉子。

しかし、議員に同行した研究者からも間違いなく真水だったと太鼓判が押され、議員の誰もが賛成する事態に戸惑いながらも、台湾直行を決める。

果たして、真相に近づくことができるのか?

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「イラストでわかる脳卒中―治療後・退院後の生活・リハビリ・食事 」

 

発症後4時間または24時間であれば、血栓を溶かす薬で脳梗塞を回避できることがあります。

疑われる場合はすぐに救急車、もしくは脳外科等の専門医(内科じゃだめです。気づきませんでした)に診て貰ってください。

家族が脳梗塞になり、読み漁ってますが、数多くあってもなかなか良い本はありません。正確にいえば、読書ではありませんが、いつか家族や自分自身が脳梗塞になわる可能性はあるかもしれませんので、私自身の覚えも兼ねて記録します。

 

 脳卒中の前兆から原因や種類、発症後の生活やリハビリなど網羅的な一冊。

脳卒中になってまず何を読めばいいかわからない人にはぴったり。

医療系のような専門書にありがちな無闇やたらにある解説や細かい章立てはありません。

文字も大きく、イラストもたくさんあり、たいへん読みやすいですし、書いてあることも実際的です。

どう暮らしていくか、どうリハビリに向かえば良いのか。

丁寧に書いてあり、本書を読むことで落ち着いて、これから過ごすかを考えるとことができました。

介護認定など、行政サービスへの言及もあります。

視野やピントが合いづらい患者本人も読破していました。

「本をめぐる物語 栞は夢をみる」

 

 んー栞?栞出てきました??

私、読み飛ばしました?

せっかく短編のタイトルに据えるからには、栞が夢見てそうな話があってもいいんじゃないんでしょうか。

まぁ、ダ・ヴィンチ編集部ですからね。

単にキャッチーなタイトル付けただけなんでしょうね。

ちょっと残念。

 

まぁ暇つぶしにはいいかなってレベルの短編集ですかね。

「本をめぐる物語 一冊の扉」のほうが、レベル高かったかも。

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「かわいい妖怪画」

 

かわいい妖怪画

かわいい妖怪画

 

 

日本で妖怪がどのように捉えられていたのかを「かわいい」という視点から紐解く一冊。

なんで「かわいい」なの?

と思ったら、「かわいい禅画」「かわいい絵巻」などシリーズものだからです。

 

読みながら、かわいいかわいいってちょっと無理があるな…と思ったら

繰り返しになるが、今に残る中世の絵巻に描かれた妖怪をかわいいと感じるのは私たち現代人の感覚であり、当時の人はかわいいというとらえ方をしていなかったと思われる。しかし、江戸時代には、明らかに「かわいい」を意識して描かれた妖怪たちが存在する。こうした変容は、妖怪が印刷物として爆発的に広がったことによりもたらされた。すなわち木版印刷の発達は多くの人が同時に同じ情報に接することを可能とし、今までの肉筆という制約から解き放たれた妖怪は印刷物を通して一気に人びととの距離を縮めたのである。

と筆者・湯元豪一氏も指摘されている。

全般的に構成もかわいく、妖怪のかわいらしさを堪能できる本書であるが、「かわいいって言われてもな。当時はそんなこと考えてないっしょ、どう解説すればええんじゃ」という苦労を伺ってしまうのは捻くれた見方だろうか。

大変丁寧な解説で、妖怪ひとりひとりがどういう妖怪なのか、そして描かれた絵巻等の背景や設定等を丁寧に解説されていて、薄さのわりに読み応えはある。

見た目がライトな印象を裏切る出来栄えであるので、妖怪好きな諸兄におかれては臆せず手に取って頂きたい一冊です。

 

個人的には放屁で鬼を撃退する神農(伝説上の古代中国の王様)の神農化物退治絵巻に戦慄しました。

同じく島へ鬼を退治する地元岡山の英雄たる桃太郎がこんなストーリーでなくて、本当によかった。

「ほっこりミステリー」

 

ほっこりミステリー (宝島社文庫)

ほっこりミステリー (宝島社文庫)

 

 

イヤミス」ではなく、人の死なないミステリーを!というコンセプトで集められた短編集。

短編といっても、シリーズものの読み切りな短編なので、真の短編好きな私としては販促みたいな本書は苦手です。

だがしかし、けっこうどの作品も毛色が違っててレベル高い作品が多く、「短編楽しい。設定や発想もいい。これはシリーズにも手を出すしかないな!うん、今度探してみるか!」と鼻息荒くなってしまっていて、まんまと発行元に踊らされています。

 新しいシリーズものを探している人には良い本かな。

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「万能鑑定士Qの事件簿VII」

 

万能鑑定士Qの事件簿VII (角川文庫)

万能鑑定士Qの事件簿VII (角川文庫)

 

 

プラダを来た悪魔」の万能鑑定士版。

映画を見たことがないと、あの世界観とオフィスの雰囲気は分かりづらいかも。

必須ではないですけど、観たほうが3倍は楽しめると思います。

以下、ネタバレです。

今回も水戸黄門のように楽しめました。

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