読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書はしご

読書雑多文。

「海の短編集」

短編集

海の短篇集 (角川文庫)

海の短篇集 (角川文庫)

通勤通学のときにさらっと読めて、なおかつ読みごたえのある実力派の短編集がないか!と言われたら、迷わず原田宗典の短編集を推します。
ただし、エッセーは推薦しません。
笑いで腹筋崩壊して不審人物になりたいなら別ですけど。

今回は海の短編集ということで、どちらかというと舞台は海外の海が多いですかね?
原田宗典の短編では、よく海外の舞台設定で書くこともあって、切れ味抜群。
一作一作すべてがどきどきして、読了後の余韻も最高に味わえます。
まぁ、海は出てこなくて舞台が自宅の書斎っていうのもありましたけど。
あと、日本の海をもっと出してもいいんじゃないかなと思います。
ただ海外のほうがより不可思議さ、不思議さ、怪しさというのが読者も素直に受け入れられていいのかもしれません。
海が見える海外に旅行される方は旅行鞄に本書を入れるのはアリだと思います。

ネットで「原田宗典の短編の面白さは世にも奇妙な物語ぽい」と評されていて、確かに類似性があるなと思います。
短編が本当に短いのに奥深いのは、芥川ぽくて好きですね。

ただ、麻薬だが覚醒剤だかで、筆者が逮捕された時は大変心配しました。
なにやら最近その事件を題材にエッセーを発表したみたいで。
転んでもただでは起きないというか。
図太いなーと呆れるというか。
ファンとしては、引き続き素敵で笑える作品を発表して、健康で頂ければと祈念しています。