読書はしご

読書雑多文。

「最果てアーケード」

岡山県出身と知って以来気になっていった小川洋子さんの短編集。

レース屋さん、義眼屋さん、ドーナツ屋さん……一風変わったお店が集まるアーケードを訪れるお客様をめぐる短編。
主人公はアーケードの大家さんの女の子。

実は漫画化されたものを読んだことがあって不思議な世界観にいいなーと思っていました。
図書館で偶然に「最果てアーケード」が小川洋子原作と知って、読みたい読みたい思っていた作家の作品を既に読んでいたのかと驚きとともにようやく手に取ることができました。

原作は繊細な文章と心理描写が秀逸です。
最後の短編「フラダンス大会」で、謎が解決したのかな。
ライオンは天国の門番として示唆されているのかな、と思います。

漫画も素敵な雰囲気で、最果てアーケードの様子が楽しめます。
原作だけでなく、漫画も一読されることを薦めます。