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読書はしご

読書雑多文。

「司馬遼太郎全集54」の「十六の話」より「文学から見た日本歴史」

100分de名著、3月は司馬遼太郎ということで、本屋で立ち読みしてたら、「十六の話」というものがあることを知り、興味がむくむくと涌いてきました。

「文学から見た日本歴史」はケンブリッジの講演録。
英国の学生に向けて、日本という島国の地理的要因とその地に育った文学を説明したもの。

私は、イギリス大衆紙に評判のわるい第二次世界大戦の日本軍の兵士だったということです。
(略)
戦いがおわったとき、当時二十二歳だった私は、
「なぜこんなにバカなことをする国にうまれたのだろう」
と思いました。
さらに、こうも思ったのです。
「むかしは、たとえば明治時代は、あるいは江戸時代は、さらにはそれ以前は、こんなバカなことをする国ではなかったにちがいない」
そのことを検証することに、半生をついやしました。

司馬さんの原点。
その他中国文明に関する洞察も。
小説でなくて、大学の講義、しかも外国の学生に向けてのもの。
そのぶん、解説的になっていて、改めて司馬遼太郎とは何者で、何を考えていたのか、ご本人が解説してくださる。
この一節だけ、ぜひ読んで欲しい。