「万能鑑定士Qの事件簿 II」
- 作者: 松岡圭祐
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: 文庫
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真相が気になって、一時間ぐらいで一気読みしてしまいました。
まさかの犯人と結末に「なん…だと…」と手が震えた方も多いでしょう。
物語自体も面白いんですが、やはり銀行員として、日本を襲うハイパーインフレ。
めっちゃ怖い。
たまたま今、窓口とか渉外でないのですが、「銀行の窓口に国民が殺到」という記述。
めっちゃ怖い。
「ああ、日本札ですか?ご存知のとおり、最早価値がありませんので…。米ドルに換金されては如何です?なお、手数料は一通貨あたり1万円です。日本円では頂きませんので、両替価格から引かせて頂きます(にっこり)」とか説明しないといけない銀行員の身になってほしい!!怖すぎ。
日々着実に日本国債は増え続けているし、ハイパーインフレないと絶対言えないよな?とか思うと、「外国通貨を持っているほうが、リスク分散が図れていいですよ!」というセールス文句がリアルに感じられます。
読みながら、登場人物のように、「確か…海外旅行に行った後のユーロも米ドルも手元にある。よし、物語の状態でも数日はイケる!」とたんす外貨預金残高も気になることでしょう。
とりあえず、2016年は円高傾向にあるので、(どうせ海外旅行で外貨引出するし)折を見て外貨預金しておこうと思います。
途中、主人公が沖縄行く展開が好きです。沖縄に行ってからの探検も面白い。
ぶるぶる震える主人公に共感しました。頭良いだけで、戦闘能力ないもんね。
その後、まさか、また東京に帰ってこれるとは思いませんでした。
そうか、沖縄には米軍があるから、ドル保有が他府県より多いのか(本当か?)!
ところで、安易に日本をハイパーインフレにさせたテレビ局・財務局は何人ぐらい降格食らったのか、事件後の後処理がめちゃくちゃ気になりますけど。南無三。