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読書はしご

読書雑多文。

「"文学少女"と恋する挿話集1」

 

文学少女シリーズの短編集第1弾。

短編というか小話レベル、本編の補足として楽しめる一冊。

小話が面白いんだけど、このシリーズ魅力はやたら深刻な設定と古典との絡み合いが楽しかったのだな、と改めて認識させられた。

一応、古典と絡めても、本編ほど深くないので濃厚さが薄れてます。

あの濃厚さが苦手な人にはいいかもしれない。

 

本編の主人公・心葉目線から解放され、遠子や麻貴目線の物語があったりと本編にない魅力がありました。

特に心葉くんがよくわかってない麻貴や流人がどういう思いで、本編のあの場面をすごしていたか。

舞台裏を見る感覚で楽しめました。

遠子や美羽から物語を見ると、途端にコバルト文庫っぽくなって、違う作品のように胸キュン。

いかに心葉が鈍感かわかりますね。

個人的にはなぜ二人きりしかいない文学部が潰れないか、理由が明らかになってすっきりです。

 

「恋ひ恋ひて逢える時だに愛しき言尽くしてよ長くと思はば」の大伴坂上郎女の歌は惚れ惚れしました。

万葉集らへんの率直に気持ちを歌い上げる作風いいわぁ。

 

あとエリナー・ファージョンの「ムギと王さま」読みたいなぁ。

実家が本尽くし…素敵な環境すぎる。