読書はしご

読書雑多文。

「旅者の歌 始まり地」「旅者の歌 中途の王」

旅者の歌 始まりの地 (幻冬舎文庫)

旅者の歌 始まりの地 (幻冬舎文庫)

旅者の歌 中途の王

旅者の歌 中途の王

「試しの日」に人から獣に変わる。

獣に変わった兄姉と婚約者を元に戻すため、「リョシャ」として世界へ旅立つ少年。
独特の世界と語り口調が何とも言えない感じ。

SONYのReaderで読んでました。
久しぶりに図書館で見かけて借りましたが、ほぼ打ち切りのように終わったのですね。
終わりが気になっていたので残念です。

ファンタジーとして良い作品かと言えば、そうでもないかな。
人が動物に変わるという発想はいいけど、リョシャが万能すぎて。
勝手に部屋まで作ってくれる大樹が茂る船は凄く乗りたいですけど。
いろいろ新しい世界を知って戸惑うけど、困難さが薄くてリアルさに欠ける。
読めば読むほど謎が深まり、こんな話を広げて大丈夫か心配になります。
また、そこに住む人の暮らしが垣間見れないので、ぺらぺらファンタジーだなと思うのですが、やっぱり謎が、世界の真実が気になって。

しかしながら、3巻目を2巻目と併せて出発という変な刊行をしたせいか図書館に続刊がないので私が真実を知ることがなさそうです。
作者と出版社は反省して欲しい。