読書はしご

読書雑多文。

「日本SF短篇50 V 2003‐2012 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー」

 旅のお供には間違いない一冊を持ち歩きたい。

ならば、ハヤカワの短編集をお勧めします。

 6月上旬に計画した日帰り弾丸東京ミュシャ旅行。

そして、連日twitterで発信される恐ろしい待ち時間。

地方暮らしの身には、行列に並ぶことなんてまずない。嫌いだし。

炎天下で1時間以上も待つなんて死ねというのか。

暗い気持ちでいたところ、目に飛び込んでくる「日本SF短編50」。

そして「ハヤカワ文庫」。

救いの手がもたらされた、と思いました。

 全5冊のシリーズもの。

Ⅰ:1963~1972年、

:1973~1982

Ⅲ:1983~1992

Ⅳ:1993~2002

Ⅴ:2003~2012年 (本作)

ハヤカワを信奉してますが、最近のものから読みたかったので5冊目から読みました。

せっかくなので5→1で読むつもりです。

遺伝子操作、パンデモニック、民族紛争、AIと人間、平衡世界、読書の数値化。

先進的なテーマが多い一方で、冲方丁の「日本改暦事情」もあり、「一般的にはSFの範疇ではないが、科学小説である」から掲載しましたというハヤカワの懐の深さ。

優劣はありましたが、駄作はありませんでした。流石。

 

最も一般受けして楽しめるのは「白鳥熱の明日に」かな。

棋界が騒がしい平成29年は「人間の王」が熱く読めそうです。

現実世界でも適用してみたいのは「きみに読む物語」。

読書家としては「SQ(読みやすさ)」という本と読書家のレベルが戦々恐々としてしまいます

間違いなく、昨今の平積み本のSQ値は低そう。

ヴェネツィアの恋人」は、芥川龍之介のよう。くらくらしますね。