読書はしご

読書雑多文。

「鼻の上人」

 てっきり芥川龍之介の「鼻」のオマージュした独立した作品かと思ったら、陰陽師シリーズだった。

陰陽師 鼻の上人

陰陽師 鼻の上人

 

 表紙をよく見たら、「陰陽師」と書いてありました。

陰陽師100作目なので、普段と違う装丁とのこと。祝。

 皆さんご存知、鼻の上人のお話を陰陽師風にアレンジ。

困り果てた上人がある日相談した相手は蘆屋道満

道満が連れた女児、実は平将門の腕が変じた赤い着物の式。可愛らしい。

伸びた上人の鼻を女児がえいやっと噛めば出てくるどろどろの油と五色の細い虫。

 

そして、続くはまたまた皆さんご存知、平安時代の琵琶・玄象と思いきや、牧馬(ぼくば)のお話。

玄象は鬼に盗まれ、楽手を選んだことで有名な琵琶ですが、牧馬って何?と思って調べたら、よく九十九神で描かれる琵琶法師姿の琵琶(名を変えて牧々:ぼくぼく)なのですね。

その牧馬が、なぜか鳴らないという珍事に呼び出されるは、源博雅

そして当然出てくる、安倍晴明。やっぱり出てきた。

 

真相は、ガネーシャの願い(五色の虫)と乗り物・ムシカ(牧馬に潜んでいた)だったわけですが。

安倍晴明蘆屋道満が仲良く解決とは豪華な一作と思いきや、なんと天竺の神々まで出てくる終盤。

豪華すぎないだろうか。

というか、ガネーシャシヴァ神パールヴァティが揃って、桜舞う宴会って。

贅沢すぎる、さすが100作目。

って、陰陽師シリーズは漫画数作しか読んだことなかったのに、先に100作目読んでしまった…。

1作目から手に取るしかない強制力を感じる。何年かかるだろう。

 

しかし、ゾウがネズミに乗っているとは知らなかったなぁ。逆じゃなかろうか。