読書はしご

読書雑多文。

「深泥丘奇談 続」

うわぁ、続きあったのー……。
ホラーともなんとも言えないのに、需要あったんだ!という驚きも微かに芽生えながら、それでも手に取っちゃう。

相変わらずホラーなんだか気のせいなんだか……みたいな短編がずらり。

「コネコメガニ」はちょっとトラウマになりそうな話で、個人的に「うっ」てなりました。
結局食べ物なんて食べられる動物の側にしたら、悲惨なことには変わりないわけで。
生の営みは死の連続である、アーメンな気持ちになります。
そして、食われる恨みというものが積もりに積もったら……!!
という視点。

そう考えると、ありとあらゆる地球上の生物に影響を与え、時には絶滅に追いやる人類がのんべんだらりと繁栄してるんだから恨みなんてものは存在しないのか……とアンニュイな気持ちになりました。
なんかこのシリーズて、怖いという気持ちよりアンニュイな気持ちにさせられるわ。
後書きに続編出そうなこと書いてあるし、諦めずにまた読んじゃうんだろうな。