「クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ」
魔法のように俺という人間が解体されていく。それは恐ろしくもあり、心地よくもあった。世間で生きていて、これだけ自分を理解される瞬間なんて存在しないだろうから。
京都系とは知らなかったけど、典型的な京都系ノベルだなあ。
立命出身だから左京区の人気っぷりが羨ましいけど、京都系は本当に左京区・四条あたり好きですね。
立命生が反応しちゃう北野白梅町とかを走り回る小説を読みたい。
京都散策系レジャーサークルな京大生が謎にぶち当たる度に、なぜか学内に神出鬼没で営業?するバー「三号館」に辿りつく。
和装姿の美人バーテンダーから出されるカクテルを飲むと、なぜか事件が解明できる。
読んで面白かったけど、読む価値はあんまりないかな。
バーテンダーの蒼馬さんの口調がちょっと違和感あって、最後まで馴染めなかった。
あとカクテルがキーになるのが、オシャレ系というか。
最近の子って本当甘いお酒好きだよなぁ…と。
いや好みは人それぞれだがから、いいんだけどねー。
カクテルじゃないと、最後の話作れないし。
主人公の子も、おとなしくて問題なくて草食系で…はあ、つまんなーい。
森見さんの主人公もそうだけど、あっちに比べて全然魅力的じゃなかった。
なんか屈折した何か!みたいなもの、ないんだもん。
最近こういう主人公多いような気がする。そういう時代かな。