「万能鑑定士Qの事件簿Ⅹ」
シリーズ10作目にして、シリーズ1作目前後に巻き戻ります。
巻き戻るだけでなく、気になる人物がいたということも分かったりとか、うまい。
ただ、個人的にこういう調整回があまり好きじゃないんですよね。
「文学少女」シリーズの「”文学少女”と月花を孕く水妖」のように唐突に挿入される過去話、今まで言及されていなかったエピソードや最終作への伏線。
シリーズ最後まで読んでないのですが、脈絡のない過去話であるため、いまいち盛り上がれませんでした。
唯一盛り上がったのは、美容師・笹宮朋季の存在です。
せっかく前回が小笠原回だったのに。
過去に、莉子にちょっと気になる人がいたという展開。
これはまさか三角関係への布石?胸が高鳴ります。
この美容師の彼が引き続き出てくるかどうかで本作の存在意義が異なってくるでしょう。
早く続きを読まねばなりませんね。