読書はしご

読書雑多文。

「 [図解]海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる 」

簡潔に無駄なくまとめられており、見た目以上の内容で満足。

(個人的にブログタイトルに「」付けるから、タイトルに「」入るとどうすべきか悩んで空白を入れてしまって負けた気分)

初めの第1章で日本人が思いがちな間違いを羅列。見開き1ページで要約されていて、無駄がない構成。英語学習系にやたらある長文による解説がなくて好感。ビジネスライクな感じ。読者の時間を奪おうとしてない、時間がないことをよく理解された本だなという印象。以下は気になった「間違い」。

いろんな教材を数多くこなそうとする

耳が痛い。まあ私はいま英語学習の気分盛り上げ中の1ヶ月なので色々漁ってるが、最終的には1つのテキストと音声を書き込みまくり聞きまくる予定なので、問題なし。

インプットばかりで、アウトプットの練習が不足

更に耳が痛い。恥ずかしがり屋に見せかけた只のプライド高い人間なので英会話スクールとか苦手。アウトプット系のスマホのアプリも出ているみたいなので、そこに期待したいが本格的に勉強するなら最終的には友人やネットサービスを使わないといけないだろうと断念中。しかし、旅行レベルの英会話とネット上の情報収集(ニュースサイトやナショジオを原文で読みたい)の幅を広げるという自分の目的でアウトプットいるかなぁと抵抗中。

「正しい英語で話す」ことを目標にしている

日常会話はとりあえず横においておく前提で、正しさよりもビジネスで使うのなら3,000語(The Oxford 3000が良いらしい)でコミュニケーションが取れることのほうが大切だという主張は目から鱗。そういえば米大統領の演説も簡易な英語とよく話題になってるような。もちろん業界で必要な専門単語はその都度マイ単語帳を作れというアドバイスが第5章である。

 

第二章で「無駄な単語は覚えない」、「一番覚えやすい言い回し以外は覚えない」と言うものの、最近流行ってるが話すときはくだけすぎるな、可算名詞と不可算名詞は間違えるな等の実体験に基づいたアドバイスは英語学習系からは出てこない(というか、言い回しやたら載せてるのは出版社の都合と言い切ってる)ので、爽快な気持ちになる英語苦手勢は私だけでないはず。

あと、音とスペルを結びつける練習を徹底的に繰り返すのはヒアリング能力を高める上でとても大切だけど、(昔もCDや電子辞書でてきたけど)今の時代ほど容易な時代は本当にないぐらい簡単にできるようになりましたね!昔はZ会のCDをプレーヤーでキュルキュル聞いてたのに、今はアプリでポチるだけ。スピーキングも聞き取ってくれるし…ええ時代ですね。

英語の発声は「胸声」というのも面白かった。猫背や前屈みでは胸声は出ないってのは日本人に肩こりが多い理由なのかなぁと横道それて妄想。

ちょいちょい孫社長上げが入ってきて正直どうでもいいんですが、YahooBB担当されていた経歴考えると仕方ないなーって程度であんまり気になりませんでした。コラムも簡潔で面白かった。まぁコラムで否定されてたTOEICスコアを目標(会社の資格条件なので)するのはすみませんて感じ。

本屋さんと図書館でサラリーマン向け英語学習の本では一番実践的でぱぱっと参考にできて役立てる本でした。