読書はしご

読書雑多文。

「万能鑑定士の事件簿ⅩⅡ」

事件簿シリーズ最終巻、この表紙に驚いた読者多数。

 

 太陽の塔を鑑定するとはさすがにでかすぎじゃないだろうか?と思ったら、事件の真相はしょうもないのに、スケールはでかくて、三回驚かされる一作。

表紙にも驚かされるので、4回の驚きでしょうか。

 

莉子も好きなんだけど、雨森華蓮はもっと好き!な人は、作品の出来に関わらず楽しめたと思います。

もう二人で事務所してほしいぐらい莉子&華蓮ペア好きなんですけど、華蓮の能力は鑑定業なんかにはもったいないですね。

素直に改心しつつあるようですし、今後の活躍に期待。

「万能鑑定士Qの推理劇Ⅰ 」

シリーズ変わって、事件簿から推理劇へ。

 

万能鑑定士Qの推理劇I (角川文庫)

万能鑑定士Qの推理劇I (角川文庫)

 

 

事件が起きて、いろんなものを鑑定して鑑定して…な流れは変わらないので、シリーズ名をなぜ変えたのか。

作者の意図がちょっとわからない。

「推理」と名付けられると、人が死にそうな雰囲気漂いますけど、相変わらず誰も死なないぬるま湯さ。

 

「…人は同じ道の上で優劣を競ってなどいません。それぞれの道を行くだけです」

 て、莉子がいいこと言った後に。

宇城がいった。「僕は愛美を信じるよ。全力でぶつかればいい。その後のことなんか心配するな。あらゆる手をつくしてきみの働き口を用意する」

愛美は胸がいっぱいになった。「宇城さん……」

咲耶がつぶやいた。「自分がニートなのに?」

この流れは爆笑。

ただのバカ御曹司かと思った宇城が普通にいい子でびっくり。

裏切り要員かと思ったのに。

また僕が養うよじゃなくて、働き口を用意するよてのが、なかなか御曹司じゃないか!

 

序盤の入稿データの騒動と宝石鑑定がどう繋がるのか?と思ってましたが、なるほどという展開。

ただ、アンケート内容が入れ替わってるのに、集計段階で気付かないことがあるのか疑問。

 

また、最後の小笠原下げて、上げた展開が、ちょっとくどくて頂けない。

普通に二人で仲良く花火楽しむだけじゃだめだったのかなぁ。

 

さすがにシリーズ13作ともなると、飽きがくるのかもしれないので、数ヶ月あけて次巻に手を出そうと思います。

「キッチン・ルール―台所の法則」

 家族のキッチンでの振る舞いがなってない、とお思いの方に解決の一冊です。

キッチン・ルール―台所の法則

キッチン・ルール―台所の法則

 

 まな板の置き方から優しく解説、お馬鹿さんでも分かるイラストで紹介していています。

家庭科の授業を真面目に聞いている人、まともな主婦、料理を普段からする方、読む必要はありません。

家庭科の授業を聞き逃していた方、そんな授業がなかった高齢の男性、キッチンに立つのが初めての方、あなたのための本です。

すぐ読みましょう。

明日から、奥さんに怒られなくなります。

 

包丁や鍋の持ち手をはみ出すように置く人、多いですよね。

洗いあげて乾いた食器の上に、また重ねて置く人、多いですね。

そんなルールを知らない且つ、一度言っても聞かない人には、本を読ませるといいかもしれません。

 

重ねて言いますが、普通の主婦は読む必要はほぼありません。

巻末後書きにある、アメリカ人に「あなた用のお茶碗よ」とわざわざ買ったら、「みんなと違う食器を使わせないなんて、差別なの」と勘違いされたエピソードが面白かったです。

「鼻の上人」

 てっきり芥川龍之介の「鼻」のオマージュした独立した作品かと思ったら、陰陽師シリーズだった。

陰陽師 鼻の上人

陰陽師 鼻の上人

 

 表紙をよく見たら、「陰陽師」と書いてありました。

陰陽師100作目なので、普段と違う装丁とのこと。祝。

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「ともだち同盟」

落涙戦争を思い出しながら図書館で借りたら、サイコホラーな内容で夏にぴったり…。 

ともだち同盟

ともだち同盟

 

 

学生ならではの閉じた人間関係、閉じた世界。そこで帰結させたい欲望。

秘密をバラさない、嘘を言わないという「ともだち同盟」のルールによる叙述の魅力。

西尾維新とか好きそうな人向け。

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「万能鑑定士Qの事件簿 XI」

 やらない善よりやる偽善、と考えると犯人側に立ってしまう。

個人的には、この犯人を裁くべきか否や。悩ましい一作となりました。

とある寂れた寺が急遽世間の話題を集めることに。

寺の境内には開けるまで誰も触れられぬ祈願箱。

その中に入れられていた祈願文の内容は誰も知るはずのなかった内閣人事、有名人の電撃結婚など。

トリックが入り込む余地のない儀式に、沸き立つ世間。

難解に莉子が挑む、そしてその相手の僧侶は意外な関係者だった。

 

 ネタバレあります。

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「日本SF短篇50 IV 1993-2002 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー」

 前半は引き込まれたけど、後半は実験的な作品が多くてⅤと異なり傑作集ではなかった。

巻末解説に「SFクズ論争」とあるが、冬の時代だった影響だろうか。

 それでも、ググッと引き寄せられる作品も多かった。

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