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読書はしご

読書雑多文。

「"文学少女"と死にたがりの道化」

本作品の売りというか萌え?、文学部部長・天野遠子
文学少女ってどう文学少女なの?と長らく疑問に思っていたが、まさか本を食べるとは。
本も売れない本好きとして、食べるのどうなんだろうて思わざるを得ない。
いや、小説の楽しみかたも人それぞれだよね。
ストーリー重視、文体重視、伏線回収重視とか萌え重視とか。
遠子先輩は読む用、食べる用で買うのだろうか?
それって学生的には小遣い財政逼迫するよ大丈夫かいって無駄に心配してしまう序盤。

主人公の井上心葉(このは、男子高生)は持ち前の文才を活かして、日々遠子先輩へおやつ
もとい三題囃で綴られたショートを進呈、速やかに食べられている。
文学部らしく創作して正しく部活動してるのに、日々部長に食べられるので実績が残らないけど、いいのだろうか。
(実績云々は元天文部の分際で言えた立場でないけど)

些か変な文学部に寄せられた可愛いらしい女子高生の恋文代行依頼から始まる「人間失格」ストーリー。



―恥の多い生涯を送ってきました。



みんなと違う、みんなみたいに笑ったり泣いたりできない。それが苦しい。
太宰の人間失格にはまったひとは、本作もはまってしまうと思う。
そして文学好きは後半の遠子先輩から迸った太宰押しに胸が熱くなるに違いない。
今まで興味なくて手に取らなかったけど、アニメ化も納得。
コバルト文庫で好きだった「僕らに降る雨」竹岡美穂の挿し絵が萌え系と勘違いされて一般受け難しそうなのが悔しい。

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