読書はしご

読書雑多文。

「武者無類ー月岡芳年の武者絵」

以前見た浮世絵展から気になっててた、力強い武者姿の一枚絵。

かつて日本には歴史上の人物の勇壮な姿を楽しむ文化があったんだなぁと興味を持っていたところに本書発見。

浮世絵というと役者絵とか美人画、景色を題材にしたものもありますけど、この武者絵もなかなかどうして。

もうひたすら格好いい!の一言で、一日ずっと眺めていられました。。

武者無類―月岡芳年の武者絵

武者無類―月岡芳年の武者絵

 

 

 月岡芳年(つきおかよしとし)、1839-1892年。

江戸の終わりに生まれて、明治以降も浮世絵を描き続け、多くの作品を遺しているのですね。

浮世絵好きなので、名前は目にしたことがありましたが、本書で初めて詳しく知りました。

本書でも触れられていた「大日本名将鑑」、「月百姿」が結構気になります。

江戸から少し下ったおかげか、題材・構図の取り方等が江戸時代の代表的な浮世絵師とは異なり、それが独特の雰囲気を醸し出しているようです。

 

 

また、本書の魅力はこのいぶし銀な画の魅力をフルカラーで紹介するだけなく、その武将の逸話や生き様を余すところなく解説しているところです。

素晴らしきは、現代の感覚からすっとんきょうな解説をするとかは一切ないところ!

本書を編纂した歴史魂編集部よ、天晴れ!と拍手を贈りたいのですが。

どうやら現在は解散してしまったようです。

これは残念の一言!